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指宿_神話紙芝居_ウバ捨て山

更新日 2016年02月20日

ウバ捨て山

むかし、爺捨て山、ウバ捨て山ちゅうがあっせえ、爺さんナこっち、婆はこっち、ちゅうて、担っじたっウッ捨おったちゅう。

そして、〔担って行ったところが〕「道ゅまっごナ」ちゆっ。「おい(私)が、こっせ(このようにして)曲い角は柴を折っやっどったデ。」ちゆっせ え、そん、担われおった婆が言っ。また、孫は、また、〔その父が〕「こんた、ウッ捨。」担っじた道具を「うっ捨」ちゅたさげナ、 「また、おっちやんヌ、担っこんナすまんでウッ捨ん」チ、ゆたさけナ。こんだ、また、そん婆さんヌバ、また、親子ヨロ、また、てのっ(連れて) 戻ったちナ。こんだ、曹の殿様が、へ、

---灰ヲはらナ、たっぼん(たき物)ヌ燃やした。

---「灰で縄をつくれ」チ、言っ。 「そいナ(それには)、ほうびを呉るっ」チ、昔の人が言たたっちナ、殿さまが。ほしたさけな、納戸へ収エじやっ婆さんヌバ、

---そん、 ウッ捨たつもイで、納戸へ収エじゃった〔婆さんに〕

---「バ、ババ」チ。モん、とのじょ(男)が、「いけんセ、〔灰で〕縄をつくれば良かろうか?」 チ、言たさけナ、「そんた、縄をぬっから、焼ったくれば灰の縄じやっデ」チ。「そして、そろィと、こ〔う〕して持っ行かんか」チ、 ゆたさげナ。そしたら、ワッゼ(大層に)ほうびをもろたチ、ゆて、聞たこっがあっもんどナ。やっぱい、親孝行な〔子や〕 孫じやったや、そげんじゃったチ。

〔話者 木之下 木之下ハツミ(大正六年生)〕