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指宿_神話紙芝居_地獄に行かぬ法

更新日 2016年02月20日

地獄に行かぬ法

死んだ時は、地獄、極楽があるが、ある人が、「自分は極楽に〔行くこと〕は、間ッ違はネ」チ、ゆたチ。

「ワヤ、いけんして、極楽ィ行っか?」ちゅたや、「目薬のかわり〔に〕こしょう(唐辛子)ナ。こしょうと、 うんまか(おいしい)お菓子と、

---そいから、何ィやったけ

---何ィかを持って行けば、極楽ィな、必ず行っ」チ。 「そや、いけんして行っか」ちゅえばナ。閻魔大王が、「ワヤ、そん、地獄さィ行かんナならん」チ、〔言うて連れて〕行っとこイ〔で〕、 「腹がへった。ここでいっ時、お菓子を食もらせ」チ、言ッ、

---ゆっせえナ、食もれば、うんまかろそな口で食えば、 そイ(大王)が、「そユ、俺も食ませ」チ、言うチ。モしたや「食もれ」チ、食もらすればナ、 「こヤ、ワヤ、うんまか物ヌ持っちょい」ちゅっせえ、あっぜえ、喜くッチ。そして、喜べば、こんだ、目薬ユつくっ真似をして こしょうをバ、こうして目をあけて入れっ、こすイ込めやナ、こんだ、「俺〔に〕も目薬ユつけさせ」チ、ゆっナ、こしょうをバやれば、 〔鬼が〕目を開けよって、こうこう、こすればナ、鬼が目が痛トなって、開けヤならんごっなってナ。その間〔に〕極楽の道さエ、 どんどん走ってハッ行けバ良かチ。

〔話者 木之下 木之下金蔵(明治三十八年十月ハ日生)〕