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山川_神話紙芝居_利水神社の舟

更新日 2020年04月16日

利水神社の舟

昔々、男が一人、小さな舟に乗って南の海からやって来た。男は岡児ヶ水に上陸し、その辺りでしばらく過ごした。 今、岡児ヶ水ではその辺りをツイドン山と呼んでいる。 ツイドン山でしばらく過ごしたあと、男は利永に移り住み、一生を過ごした。男が亡くなったあと、 利永の人々は改めて男のありがたさを思い知らされた。男は利永の人々に、いろいろと役立つ新しい知識を教えてくれ たのだった。村人たちぱ男の死を悼んだ。そこで、たった一人で舟に乗り、南の海からやって来た男の霊をまつるために、 長さ六〇センチ余りのくり舟を作り、利永のツイドンに奉納した。利永のツイドンは、今の利水神社である。