時の記憶ーなつかしの指宿ー
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5684 池田湖で見つかった陶器製の手榴弾 昭和60年(写真提供者)指宿市昭和60年、池田湖から旧日本軍の手榴弾329個が見つかった。その後、池田湖からは平成15年7月9日にも約30個の手榴弾が見つかっている。平成15年、手榴弾を見つけたのは、開聞上仙田の県道脇から沖合約30m、水深10mほどのところでダイビング中のダイバーだった。戦争末期、池田湖付近の山中には本土防衛に備え多くの武器が隠されていたという。しかし、敗戦を迎え米軍の指示で旧日本軍の武器はすべて湖に沈めることになった。作業に携わったのは小学生以上の人々。米兵約100人が監視する中で、戦車や大砲、そして手榴弾などが捨てられた。こうした廃棄は、終戦時のどさくさに紛れ、全国各地の湖沼で行われていたらしい。池田湖で見つかった手榴弾は、同年7月29日、海上自衛隊佐世保基地、陸上自衛隊目達原駐屯地の隊員らによって回収された。

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