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子どもとくすり

医薬品の保管について

皆さんの家にある医薬品は、どこに置いていますか?
救急箱や引き出し等にいれているのでしょうか?
医薬品は、保管する環境によって品質の劣化が起こる場合があり、医薬品の効き目が低下することがあります。
一般的に、医薬品を保管する上で、次の3点について、気をつける必要があります。

1.光(直射日光) 2.温度(高温) 3.湿度(多湿)

医薬品を、直射日光のあたる場所、高温の場所、湿度の高い場所に置くと、医薬品の成分が変質することがあります。保管場所は、清潔に保ち、高温、多湿、直射日光にあたる場所に置かないように十分注意する必要があります。また、小さいお子さんがいる場合、誤って飲む場合がありますので、手の届かない、いつも決まった場所に保管するようにしてください。

薬の与え方について

シロップ剤

スポイトなどで頬の内側に流しこむ。喉の奥に入れると、咳き込みやすいので注意しましょう。スポイトがない場合はスプーンで少しずつ流しいれても良いです。またミルクを飲む乳児では、哺乳瓶の空の乳首にシロップ剤を入れて吸わせても良いです。

ドライシロップ剤

水に混ぜて服用させる場合には、飲みきれる量を考慮して溶かします。オレンジジュースやスポーツドリンクに混ぜると苦くなるものもあります。薬を溶かしたまま長時間放置すると、苦味が増したり、効果が弱くなることがあるため、服用直前に溶かします。

散剤

小皿やスプーンなどに1回分をだして、数滴水をたらして団子状に練り、きれいに洗った手で患者の上顎か頬にこすりつけて、その後湯冷ましを飲ませる。舌先は苦味を強く感じるため、舌にのせないようにしましょう。
水に混ぜて飲ませにくいときは水の代わりにアイスクリームなどに混ぜると飲ませやすくなります。1回に食べきれる量を直前にまぜます。ミルクに粉薬をまぜて飲ませると、ミルクが苦くなることがあり、ミルク嫌いになりかねません。

坐薬

坐薬を使用する場合は、冷蔵庫から出した直後に使用すると肛門部への刺激が強くなることから、できるだけ使用する少し前に冷蔵庫から取り出しておいてください。患者をあお向けに寝かせ、坐剤の先端を肛門に当てて挿入する。この時、坐剤の先端を肛門にあてて体温で溶かしたり、あらかじめ坐薬をオリーブ油や水などで濡らして表面を滑りやすくすると挿入しやすくなります。入れてから1~2分間ティッシュで押さえ、坐剤が出てこないことを確認し、できるだけ排便後に挿入してください。

新生児(生後0~1ヶ月未満)、乳児期(1ヶ月~1歳未満)お腹がいっぱいで飲んでくれなかったり、食べ物と一緒に吐いてしまうことがあるので、特に医師からの指示がない場合、薬の服用は授乳前でも差し支えありません。