参考資料(用語説明)
更新日 2020年04月25日生涯学習
人々が自己の充実や生活の向上のため、自発的意識に基づき、必要に応じ、自己に適した手段・方法により継続的に行う学習が生涯学習であり、社会の 様々な教育機能と相互の関連性を考慮しつつ総合的に整備・充実しようというのが生涯学習施策の基本的な考え方です。生涯学習は、人々が幼児期から高齢期ま での各時期にわたって、自発的な意志に基づき、人間形成上の課題あるいは生活や職業上の諸課題に即して、必要に応じて学習を続け、生きがいのある人生を築 くとともに、豊かな地域社会の実現を目指そうとするものです。
人権〔なくそう差別 築こう明るい社会〕
21世紀は、「人権の世紀」と言われていますが、私たちの回りにはまだまだ解決しなければならないさまざまな人権問題が残されています。我が国の 社会の国際化、高齢化、情報化が進展するなかで、人権に関する課題はますます重要になってきています。人権とは、誰もが生まれながらにしてもっている権利 で、人間が人間らしく生きていくための、誰からも侵されることのない基本的権利です。日本国憲法は、国民の基本的人権を保障しており、第14条で、「すべ て国民は、法の下に平等であって、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない。」と平等の原則を うたっています。しかし、今なお、同和問題をはじめ、いじめなどの子ども人権問題、高齢者の人権問題、女性に対する差別、セクシュアルハラスメント、 DV,障害者や外国人に対する差別問題など、様々な人権侵害の問題があります。 21世紀を真の人権の世紀とするために、まず一人一人が身近なところから人権について考え、誰もが何のためらいもなく、心をひらいて人権問題や差別のこと が話せるような努力を重ねていき、人権尊重の精神を日々の暮らしの中に十分浸透させていくことが大切です。
家庭教育
出生率の低下が続き、急速な高齢化とともに少子化傾向をきたし、家族の構成員数が減少してきました。また、男女共同参画社会を迎え、親の価値観や ライフスタイルが多様化してきた中で、一人一人の生き方も個人化・シングル化の傾向がみられ、家族の相互扶助機能や伝承機能が希薄化してきています。少子 化が進み、親は過保護・過干渉になりがちであり、子どもたちは家庭の内外において切磋琢磨したり、自己表現を図ったりする機会が少ないため社会性が培われ にくく、自立しがたい状況が見られたり、子どもの生活の基盤である家庭(親)や地域の教育機能や問題解決機能が弱体化し、子育てに関する不安や問題を抱え る親が多くなっています。また、子育て環境が大きく変わってきている中で、父親の家庭教育についての理解や認識が希薄であったり、地域や家庭の養育環境の 変化や家庭における親の役割意識の変化等によって、学校や保育園教育など公的教育への依存化傾向がみられます。こうした状況の中で親などが家庭や家族の機 能を認識するとともに自らの役割や責任を自覚し、子どもを育てることをとおして、自らも親として人間的に成長していくよう成人教育の充実を図り、家庭の教 育機能の活性化を図ることが求められます。
女性教育
女性が豊かな人間性を培い、主体性を確立するとともに、主婦、母親、社会人・就労者等として自らの能力と資質を向上させ、自己表現を図ることを通 して、自分の人生を生きがいをもって送ることができるように様々な学習を行う活動です。個人の価値観の多様化に伴い、女性の生き方も多様化してきました。 個性豊かな人生を送るため、自分の能力を十分発揮したいという気持ちを持った女性が増え、より生きがいのある生き方を求めて、これまでの自己の生活を見直 すことにより、学習要求や活動要求が高まり多様化してきました。しかし、個人の価値観が重要視される傾向がみられ、団体活動や地域活動への関わりに無関心 な人もみられます。家庭・地域・職場などで女性の活動領域が拡大しており、それらの各領域の役割相互の統合と調和に工夫が求められています。現代女性のか かえる課題は、個人的課題として解決できるものと社会的課題として解決が求められるものとがあることから、課題を的確に認識すると同時に、それを解決して いくための知識や技術を身につけることが大切です。
幼児期の家庭教育
子どもにとって、家庭は、人生最初の教育の場として重要な意味を持っています。特に、この期は、人間形成の基礎を培う時期であり、親のかかわり方 は家庭の教育機能の活性化に大きく影響します。育児の分かち合いがよりよい家庭の人間関係をつくるとも言われるように、父親の子育ての参画・分担が大切で す。
青少年期の家庭教育
子どもたちにとって、この期は基本的生活習慣、ものの考え方、価値観や人生観など、「生きる力」を育むための基盤が形成される時期です。他律的な 生活から自律的な生活への過渡期にあたり、自己を確立し、自立していく過程で、親の対応が大きく影響します。子供の個性を尊重し、長所を伸ばす家庭教育の あり方を推進すると同時に親と子がともに育つ家庭教育を推進することが大切です。
高齢者教育
人生80年時代を迎え、65歳以上の高齢者人口の割合は、今後急速に増え続けると予想されるので、高齢者の生きがい促進と学習活動の活性化を図る など、本格的な長寿社会への対応が求められています。高齢者が、地域行事や青少年活動、世代間交流活動等への参加をとおして生きがいのある充実した生活を 送るとともに、高齢者の知恵や豊かな経験が若い人たちに継承され、活力と潤いのある郷土社会づくりに寄与できるよう高齢者の社会参加を奨励・促進すること が重要です。また、高齢者の豊富な知識や経験・技術を活かした社会教育活動が求められます。
お問い合わせ先
指宿市教育委員会 社会教育課(ふれあいプラザなのはな館内)
電話 23-1023