HPVワクチン(子宮頸がん予防)接種
更新日 2024年12月03日
*キャッチアップ接種に関する情報について* (令和6年12月3日更新) 令和6年11月27日に開催された「第64回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会予防接種基本方針部会」において、キャッチアップ接種に関する議論が行われました。その結果、2025年(令和7年)3月末までに接種を開始した方が、全3回の接種を公費で完了できるように、2025年度(令和7年度)の1年間に限り経過措置を設ける予定です。 また、新たな情報が入り次第、このホームページにて公開いたします。 |
■シルガード9(9価HPVワクチン)について
令和5年4月1日から、これまで定期接種の対象となっていた2価HPVワクチンと4価HPVワクチンに加えて、新たに9価HPVワクチン(シルガード9)の定期接種を開始しています。
詳しくは、9価ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン(シルガード9)について(厚生労働省)(外部サイトへリンク)をご覧ください。
HPVワクチン(子宮頸がん予防)接種の積極的勧奨の再開について
HPVワクチン(子宮頸がん予防)接種については、平成25年4月1日から予防接種法に基づく定期予防接種となりましたが、接種後にワクチンとの因果関係を否定できない副反応が報告されたことから、同年6月14日付けの厚生労働省の勧告に基づき、積極的な勧奨を一時差し控えていました。
その後、専門家の会議において、HPVワクチン(子宮頸がん予防)の安全性について特段の懸念が認められないことが確認され、接種による有効性が副反応のリスクを明らかに上回ると認められたため、令和3年11月26日付けの厚生労働省の通知により、積極的な接種勧奨の再開が決定されました。
詳しい情報については、ヒトパピローマウイルス感染症~子宮頸がん(子宮けいがん)とHPVワクチン~(厚生労働省)(外部サイトへリンク)をご覧ください。
HPVワクチンに関するリーフレット及びQ&A
【定期接種対象者向け(小学6年生~高校1年生相当の年齢の女子)】
リーフレット(概要版).pdf
リーフレット(詳細版).pdf
リーフレット(9価ワクチンについて).pdf
【キャッチアップ接種対象者向け(平成9年4月2日~平成20年4月1日生まれの女子)】
リーフレット(キャッチアップ接種).pdf
リーフレット(9価ワクチンについて).pdf
【HPVワクチンを受けたお子様と保護者の方向け】
リーフレット(ワクチン接種後).pdf
【医療従事者向け】
リーフレット(医療従事者の方へ).pdf
【HPVワクチンに関するQ&A】
HPVワクチンに関するQ&A(厚生労働省)(外部サイトへリンク)
子宮頸がんについて
子宮頸がんは、子宮の頸部(子宮の出口に近い部分)にできるがんです。子宮頸がんは、若い世代の女性のがんの中で多くを占めるがんです。
日本では、年間約11,000人の女性が発症し、約2,900人が亡くなっています。
HPV(ヒトパピローマウイルス)感染症とは
HPV(ヒトパピローマウイルス)は、性的接触のある女性であれば50%以上が生涯で一度は感染するとされている一般的なウイルスです。子宮頸がんを始め、肛門がん、膣がんなどのがんや尖圭コンジローマ等多くの病気の発生に関わっています。
HPVワクチン(子宮頸がん予防)接種について
■接種対象者(過去にHPVワクチンの接種を合計3回受けていない次の方)
定期接種対象者 小学6年生(標準的には中学1年生)から高校1年生相当の年齢の女子
(令和6年度は、平成20年4月2日から平成25年4月1日生まれの女子が対象です。)
キャッチアップ接種対象者(※) 平成9年4月2日から平成20年4月1日生まれの女子
【※キャッチアップ接種】
平成25年から令和3年までの積極的な接種勧奨の差し控えにより、定期接種の対象年齢の間に接種機会を逃した方
は、キャッチアップ接種として、令和7年3月31日まで、無料でHPVワクチンを接種することができます。(平成
18年4月2日~平成20年4月1日生まれの女子は、定期接種の対象年齢を過ぎた後も、キャッチアップ接種とし
て、令和7年3月31日まで接種が可能です。)
個別通知の発送について(発送時期:令和6年5月中旬)
対 象 者 | 通知内容 |
定期接種(中学1年生相当※) | 通知文書、リーフレット、予診票 |
※小学6年生相当の年齢の方へは、標準的な接種年齢となる中学1年生になる年度に個別通知を行います。
通知が届く前に接種を希望される方は、予診票を発行しますので、問い合わせ先へご連絡ください。
※キャッチアップ対象者の方へは、個別に予診票は送付していません。接種を希望される方は、予診票を
発行しますので、問い合わせ先へご連絡ください。
■接種期間
定期接種対象者 16歳(高校1年生相当)になる年度の3月31日まで
キャッチアップ接種対象者 令和4年4月1日から令和7年3月31日まで(3年間)
■ワクチンの種類と接種方法
公費で接種できるHPVワクチンは3種類あります。
ワクチンによって、接種間隔が異なります。(接種は原則同じ種類のワクチンで実施します。)
1サーバリックス(2価ワクチン)
1か月以上の間隔をおいて2回接種し、1回目の接種から5か月以上かつ2回目の接種から2か月半以上の間隔を
おいて3回目を接種
2ガーダシル(4価ワクチン)
1か月以上の間隔をおいて2回接種し、2回目の接種から3か月以上の間隔をおいて3回目を接種
3シルガード9(9価ワクチン)
ア1回目の接種を15歳未満で受ける場合:5か月以上の間隔をおいて2回接種
※2回目の接種を5か月未満の間隔で接種した場合(★)は、2回目の接種から3か月以上の間隔
をおいて3回目を接種
イ1回目の接種を15歳以上で受ける場合:1か月以上の間隔をおいて2回接種し、2回目の接種から
3か月以上の間隔をおいて3回目を接種
■接種費用 無料
■接種場所
令和6年度定期予防接種実施医療機関名簿.pdfをご覧ください。
※医療機関により接種可能な曜日や時間帯が異なります。ワクチンの準備もありますので、電話予約をしてください。
■接種に必要なもの
予診票、母子健康手帳
ワクチンの効果と副反応
【効果】
サーバリックス(2価ワクチン)およびガーダシル(4価ワクチン)は、子宮頸がん全体の50~70%の原因とされる2種類(HPV16型・18型)に予防効果があります。
シルガード9(9価ワクチン)は、子宮頸がん全体の80~90%の原因とされる7種類(HPV16型・18型・31型・33型・45型・52型・58型)に予防効果があります。
【副反応】
予防接種により、副反応がみられることがあります。また、極めて稀ですが、重い副反応がおこることがあります。予防接種後にみられる反応としては、以下のとおりです。
【主な副反応】 主な副反応は、発熱や、局所反応(疼痛、発赤、腫脹)です。また、ワクチン接種後に注射による痛みや心因性の反応等による失神があらわれることがあります。失神による転倒を避けるため、接種後30分程度は体重を預けることのできる背もたれのあるソファに座るなどして様子を見るようにしてください。 稀に報告される重い副反応としては、アナフィラキシー様症状(ショック症状、じんましん、呼吸困難など)、ギラン・バレー症候群、血小板減少性紫斑病(紫斑、鼻出血、口腔粘膜の出血等)、急性散在性脳脊髄炎(ADEM)等が報告されています。
詳細については、厚生労働省のリーフレット及びQ&Aをご覧ください。
予防接種による健康被害救済制度について
定期の予防接種によって引き起こされた副反応により、医療機関での治療が必要になったり、生活に支障がでるような障害を残すなどの健康被害が生じた場合には、予防接種法に基づく補償を受けることができます。健康被害の程度等に応じて、医療費、医療手当、障害児養育年金、障害年金、死亡一時金、葬祭料の区分があり、法律で定められた金額が支給されます。死亡一時金、葬祭料以外については、治療が終了する又は障害が治癒する期間まで支給されます。
ただし、その健康被害が予防接種によって引き起こされたものか、別の要因(予防接種をする前あるいは後に紛れ込んだ感染症あるいは別の原因等)によるものなのかの因果関係を、予防接種・感染症医療・法律等、各分野の専門家からなる国の審査会にて審議し、予防接種によるものと認定された場合に補償を受けることができます。
詳しくは、予防接種健康被害救済制度について(厚生労働省)(外部サイトへリンク)をご覧ください。
HPVワクチン(子宮頸がん予防)に関する相談窓口
■総合窓口
鹿児島県くらし保健福祉部健康増進課感染症保健係
電話番号 099-286-2724
受付時間 月~金曜日 午前9時から午後5時(祝日、年末年始を除く)
■教育に関する相談窓口
鹿児島県教育庁保健体育課健康教育係
電話番号 099-286-5318
受付時間 月~金曜日 午前9時から午後5時(祝日、年末年始を除く)
■協力医療機関
HPVワクチンの予防接種後に生じた症状の診療に係る協力医療機関として、鹿児島県では、「鹿児島大学病院」が設置されています。協力医療機関の受診については、まずは接種を行った医師又はかかりつけの医師にご相談ください。
鹿児島大学病院
・産科、婦人科(小林) 099-275-5421、099-265-0507
・脳神経内科 (高嶋) 099-275-5332、099-265-7164
■HPVワクチンを含む予防接種、インフルエンザ、性感染症、その他感染症全般についての相談窓口
厚生労働省 感染症・予防接種相談窓口
電話番号 0120-331-453
受付時間 月~金曜日 午前9時から午後5時(祝日・年末年始(12月29日から1月3日)を除く)
子宮頸がん検診について
子宮頸がんの予防については、予防接種のほか子宮がん検診を定期的に受診することが重要です。指宿市では、20歳以上の方を対象に、子宮頸がん検診を実施しています。20歳になったら検診を受けましょう。
詳しくは、こちらをご覧ください。
乳がん・子宮頸がん検診(医療機関での受診)
女性検診(集団検診)
お問い合わせ先
健康増進課 地域保健係(指宿保健センター内) 電話0993-22-2111(内線283)