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ウミガメ保護

更新日 2016年11月16日

守ろうウミガメ
~5月から8月はウミガメの上陸・産卵シーズンです~

カメ日本はオーストラリアと並んで、太平洋域におけるアカウミガメの主要な産卵場所となっており、鹿児島県は全国でも上陸頭数がもっとも多い地域となっています。
県では、世界的に絶滅の危機にあるといわれる貴重な野生生物であるウミガメを守るために、「鹿児島県ウミガメ保護条例」を制定しています。
昭和63年6月1日から、県内全域の海岸(海域を除く)で許可なくウミガメを捕獲したり、卵を採取したりすることは禁止されています。これに違反すると罰せられることがあります。
指宿市では、3名の「ウミガメ保護監視員」を配置するなど、ウミガメの保護に努めています。

ウミガメとは

ウミガメは昔から姿かたちがほとんど変わっていない「生きた化石」とも呼ばれる生き物です。現在、乱獲と生息環境の悪化により絶滅の恐れがあるといわれています。
カメ特有の防御である「頭や足を甲羅の中に引っ込める」ことはできませんが、海での生活に適応した結果、足が魚のヒレのようになっており、海中を自由に泳ぐことがでるようになっています。
現在、世界で8種類が確認されており、日本にはそのうちアカウミガメ、アオウミガメ、タイマイの3種類が産卵に訪れます。本市では以前から、アカウミガメの上陸・産卵が確認されています。
ウミガメの生態については、まだまだ解明されていない部分がありますが、一生のほとんどを海の中で暮らし、産卵のときだけ砂浜に上陸しているといわれています。
産卵の時には、メスだけが上陸し、前後の足を使って深さ60cmほどの穴を掘ります。その中に、ピンポン玉ぐらいの大きさの卵を1回の産卵で 100~140個ぐらい産みます。同じカメが1シーズンに2回~5回上陸をするため、500~600個の卵を産むものと推定されています。
産み 落とされた卵は、砂の中で太陽の光と地面の熱であたためられ、40~80日ほどでふ化します。ふ化した100匹前後の子ガメは砂の中でもがくため、上部の 砂が下に移動し、子ガメたちはしだいに地上に上ってきます。上ってきた子ガメたちは、夜になるのを待っていっせいに砂から出てきます。地上へ出るまで 2~3日かかります。このように地上に出るのは100匹ものカメの共同作業であり、数匹のカメではとても60cmもの砂の下から出てくることはできませ ん。
子ガメたちは、太平洋で回遊生活を送った後、日本近くの海で生活します。5千個の卵のうちの1個ぐらいしか大人になれず、成長するまでには20~30年ほどかかるともいわれています。

ウミガメの卵
ウミガメの卵

ふ化した子ガメ
ふ化した子ガメ

放流前
放流前の子ガメ

海に帰る子ガメ
海に帰る子ガメ達

ウミガメの種類

ウミガメの種類 日本近海に出現するもの 日本の海岸で産卵するもの
ウミガメ科
アオウミガメ属
1.アオウミガメ
2.ヒラタウミガメ
3.クロウミガメ
タイマイ属
4.タイマイ
アカウミガメ属
5.アカウミガメ
ヒメウミガメ属
6.ヒメウミガメ
7.ケンプヒメウミガメ
オサガメ科
オサガメ属
8.オサガメ

※クロウミガメは、分類学的にアオウミガメの亜種とする意見もあります。

上陸・産卵状況

本市では、ウミガメの上陸が例年5月下旬から8月上旬にかけて確認されています。
本市の海岸は、ふ化率が著しく低下する恐れがある場所が多いため、産卵場所の状況によっては、市が設置しているふ化場へ卵を移設し、ふ化したら海へ放流しています。

ふ化率が低下する理由
・砂浜の減少によって、容易に産卵場所に波がかかる恐れがあること
・砂に砂鉄を多く含むことによる過剰な砂の温度上昇が起こること
・人による砂の踏み固めの恐れがあること

ウミガメ上陸状況(延べ回数)

S63 H元 H2 H3 H4 H5 H6 H7 H8 H9 H10 H11
指宿市 137 111 250 130 191 107 148 88 68 48 45 59

指宿地域 6 0 0 0 3 1 4 0 1 0 0 0
山川地域 44 59 98 40 95 28 57 42 16 22 11 16
開聞地域 87 52 152 90 93 78 87 46 51 26 34 43
鹿児島県全体 2,725 2,933 4,401 5,419 4,940 4,307 4,127 3,299 3,412 3,139 3,023 2,633
H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23
指宿市 36 39 36 62 67 42 14 11 45 32 44 50

指宿地域 0 0 0 1 3 3 2 5 7 6 6 7
山川地域 7 7 12 15 16 10 0 0 11 10 10 21
開聞地域 29 32 24 46 48 29 12 6 27 16 28 22
鹿児島県全体 2,927 3,671 4,786 5,334 7,362 5,711 3,552 3,437 9,443 5,243 7,824 5,423
H24
指宿市 69

指宿地域 15
山川地域 25
開聞地域 29
鹿児島県全体 8,845

ウミガメの産卵が確認された主な場所

産卵場所

ウミガメを守ろう

ウミガメを守るためには、海だけでなく、産卵やふ化の舞台となる砂浜の環境も守る必要があります。
ウミガメが安心して産卵でき、またふ化した子ガメが無事に海に帰れるように、海岸付近では次の点に気を付けましょう。

1.海岸でむやみにライトや日をつけない
ライト 産卵期のウミガメは光を嫌い、また子ガメは本能的に光に向かって進んでしまいます。
懐中電灯や携帯電話の液晶画面の光でさえもウミガメに悪影響を及ぼす恐れがあります。
ライトや火を使うときには気を付けましょう。
2.暗くなった海岸ではむやみに歩かない、騒がない
騒がない 暗くなって波打ち際に接近したウミガメは、警戒心が強く、しばらくは波間にただよい、砂浜の様子をうかがっています。そこで人の気配に気付くと上陸をやめてしまう恐れがあります。
また、ふ化時期の子ガメを踏んでしまう恐れもあるので、海岸付近では気を付けましょう。
3.ウミガメに触らない
触らない ウミガメは敏感で動揺しやすい生き物です。ウミガメを見かけても触らないでください。非常に警戒心が強く、産卵のために上陸していても、卵を産まずに途中で海に戻ってしまうこともあります。
ウミガメを見かけても、むやみに近づいたり、光をあてたりせず、静かに見守ってください。
4.ごみを捨てない
捨てない 砂浜に散乱しているごみは、ウミガメが上陸する時や子ガメが海に帰るときの障害となります。
魚釣りやレジャーなどで海を訪れたときは、ごみは必ず持ち帰りましょう。
また、海には他の場所で捨てたごみも集まってきます。空き缶やペットボトルなど、道路にポイ捨てされたものが、雨によって用水路や川を流れて海にやってくることもあります。ごみのポイ捨てはやめましょう。
5.上陸したときの足あとを消さない
消さない ウミガメが上陸すると、砂浜に足あとが残ります。その足あとを手掛かりにウミガメ保護監視員は産卵場所を確認して、ふ化に向かない場所であれば、ふ化場に移設しています。足あとを見つけた場合は消さずに、市役所環境政策課までお知らせください。

上陸跡
上陸跡
ウミガメの上陸跡

地球温暖化による影響

ウミガメの性別は、砂の温度で決まります。およそ29度で同じ割合になり、それより高ければメス、低ければオスになる割合が高くなります。
地球温暖化が進み、砂の温度が高くなってくると、ほとんどがメスになってしまう恐れもあります。メスだけになってしまうと、いずれ絶滅してしまうかもしれません。
また、温暖化の影響により、南極等の氷が解けて海面が上昇することにより、ただでさえ自然の状態で卵がふ化できる砂浜は非常に限られているのに、産卵できる砂浜さえもなくなってしまう恐れもあります。
ウミガメを守るためには、私たち一人ひとりが地球温暖化防止に取り組む必要もあります。

温暖化

お問い合わせ先

市民生活部 環境政策課 環境政策係
電話 0993-22-2111(内線241・242・243)
Eメール kankyo@city.ibusuki.jp