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そらまめ

更新日 2022年02月04日

ソラマメの写真

指宿市はソラマメの生産量日本一

?温暖な指宿はマメの宝庫。「そらまめ」「スナップエンドウ」「実えんどう」など、全国に先駆けて12月頃から収穫が始まります。

指宿の豆類リーフレット.pdf

1.食材名

そらまめ

2.ブランド名(愛称)

かごしまブランド「かごしまそらまめ」(共販)

3.主な品種

陵西一寸(いぶすき陵西)、唐比の春

4.学名

学名/Vicia faba
和名/ソラマメ
英名/broad bean

5.原産地

地中海、西南アジアが原産地といわれています。イスラエルの新石器時代の遺跡からも出土しています。インゲンマメが普及する以前は、そらまめは古代エジプトやギリシア、ローマにおいて主食とされていました。現在は南米、北米、ウガンダ、スーダンなどで栽培されているほか、中華人民共和国河北省張家口で、最高級品が栽培されています。

6.概要

1鹿児島県は、そらまめの作付け面積と出荷量ともに、他県を大きく引き離して全国第1位です。共販を中心に主に東京などの県外に出荷されています。
2指宿地区のそらまめ(共販)は、「かごしまブランド」産地指定を受け、また「かごしまの農林水産物認証」も取得しており、高品質のものが生産されています。

7.名前の由来

さやが空に向かってつくため「空豆」、または蚕を飼う初夏に食べ、さやの形が蚕に似ていることから「蚕豆」という字があてられています。

8.来歴

1紀元前3000年以降、中国に伝播し、日本へは聖武天皇の天平8年(736年)に中国を経て渡来したインド僧が伝えたものを、武庫(現:兵庫県)で試作したのが始まりと伝えられています。
2昭和26年、魚見地区の下吹越一憲4Hクラブ員が、東京市場見学で学び得た研修成果を10aのプロジェクトほ場で好成績を収めたのをきっかけに、翌27年、同志5名で50aで取り組み出発したのが、本格的な栽培の始まりです。その後、周辺農家や泉熱組合に普及し、昭和33年には15haに栽培が拡大定着化しました。

9.栽培面積

指宿市の栽培面積は185.4ha、市場に出荷している生産農家は約635戸です。(H30年度)

10.生産量

生産量は2,616.2 t/年(H30年度)

11.栽培暦

ソラマメの栽培歴表

12.栄養成分(可食部100gあたり)

エネルギー 112kcal(ゆで) 水分 71.3g たんぱく質 10.5g 脂質 0.2g 炭水化物 16.9g 食物繊維 4.0g カロテン 210? ビタミンE 0.2mg ビタミンK 19? ビタミンB1 0.22mg ビタミンB2 0.18mg ビタミンB6 0.13mg 葉酸 120? ナイアシン 1.2mg パントテン酸 0.39mg ビタミンC 18mg ナトリウム 4mg カリウム 390mg カルシウム 22mg マグネシウム 38mg リン 230mg 鉄 2.1mg 亜鉛 1.9mg 銅 0.33mg マンガン 0.38mg

・そらまめの主成分は動物にとって重要なエネルギー源である炭水化物と、体の構成要素でもあるたんぱく質です。この2つが充実していることにより、昔から体力を養うための重要な野菜として食べられていました。
・ビタミンB1、ビタミンB2などのビタミン類、カリウム、鉄などのミネラル、食物繊維が豊富に含まれています。

<そらまめに含まれる主な有効成分と効用>
・ビタミンB1
疲労回復や集中力を高める効果があります。
・ビタミンB2
余分な脂肪をつけにくくするダイエット効果、老化防止や美肌効果、口内炎やニキビ予防の効果があります。子どもの発育を促進します。
・カリウム
ナトリウムの排出を促して血圧の上昇を抑え、高血圧の予防や筋肉の収縮をスムーズにする働きがあります。更に腎臓に溜まりやすい老廃物の排泄を促す働きがあります。
・食物繊維
1コレステロールや脂質の吸収を抑制、排出を促進することによる血中コレステロールの低下 2糖分の吸収を遅らせることによる糖尿病の予防 3咀嚼回数の増加や胃の中で体積が増えることによる食べ過ぎの防止 4腸内細菌のバランスを整え、腸の働きを活発にして便通を良くすることによる大腸ガンの予防 等の働きがあります。

13.保存方法

・そらまめは、まめの熟れ方がちょうど良いのは3日間と言われるほど、おいしい時期が短いと言われています。おいしさは鮮度が大事であるため、手に入れたら、すぐに食べることが第一です。どうしても保存しなくてはならない場合は、野菜庫など冷暗所でさやつきのまま保存しましょう。
・固めにゆでて、冷凍保存をすると良いです。

14.主な調理法

・とりたてを塩ゆでにすると、最高においしいく食べることができます。ビールのおともにお勧めです。

<おいしいゆで方>
1さやから出し、まめの黒いスジに包丁で切れ込みを入れます。
2沸騰したお湯に塩を加え、そらまめを入れ、2分ゆでます。
3ゆでたらすぐにザルにあげて、うちわ等であおぎます。

・さやごとレンジで5分間加熱した後、さやをむいて食べると簡単です。
・ゆでた後、薄皮をむき、ミキサーにかけてポタージュにしたり、天ぷらにしてもおいしいです。

お問い合わせ先

農政部 農政課 農政企画係 電話0993‐22‐2111 (内線714,715)
農産技術課 園芸振興係 (内線712,713)