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宮ケ浜〜指宿発祥の地〜


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指宿地区はドラマティックな歴史をもつエリアだ。日本集落の源流ともみられる,約3万年前〜1万5先年前の遺跡がある。中世においては,松尾城を中 心に武士達が覇を争う舞台となった。江戸時代には,海を越えて才を競う商人がひしめく町だった。大正から昭和初期の商家群は今も現役。レトロな趣は地域の シンボルでもある。


スポット一覧

宮ヶ浜の海岸にある,三日月形の防波堤(捍海隄:かんかいてい)。指宿小学校に残る石碑,指宿捍海隄記には,この防波堤建設のいきさつが記されている。「宮ヶ浜の海は遠浅で,船を安全に停泊させるところがなく,台風で船が転覆する恐れ […]

湊川橋は,江戸時代に造られた石橋。石を丁寧に加工し,それをアーチ状に組み合わせている。第27代薩摩藩主島津斉興の家老であった,調所笑左衛門広郷が,肥後の石工,岩永三五郎を招いて完成させたものという。アーチには天保15年( […]

宮ヶ浜の報国神社の境内には,日本一のアコウの巨木が生えている。幹周り14.6m,推定樹齢300年。大きさもさることながら,長い年月の間に,色々な植物が寄生し,共生しているのも特徴だ。色濃く緑が茂ったアコウは海上からも目立 […]

松尾城は,鎌倉時代から江戸時代初期までの400年間,指宿の政治の中心を担っていた城。自然地形を巧みに利用し,それに手を加えながら空堀や土塁を築いて防御を固めている。山城であり,かつ錦江湾に面した海城でもある点が特徴だ。最 […]

正面をみると,禅宗の悟りのシンボル「○」の中に「妙」の文字が刻まれている。碑文には「松尾城の城主である津曲美濃守(つまがりみのうのかみ)が,天文16年2月20日から大みそかまでの間,僧侶10人に法華経の経典千部を全部読ま […]

この方柱板碑は、新西方渡瀬の公民館の敷地内にあり、天文14年(1545年)に造られたもの。板碑の正面には5体の仏の名,不動明王(ふどうみょうおう),釋迦牟尼佛(しゃかむにふつ),摩利支尊天(まりしそんてん)、文殊師利菩薩 […]

西方久保にある木造聖観音立像三体は,廃仏毀釈の際,地元の青年たちが隠し守ったもの。それぞれ造られた時期が異なり,右端のものは,平安時代後半に造られた作品といわれ,南薩で最古とされる。中央のものは,室町時代の作品,左端のも […]

水迫遺跡は指宿市のほぼ中央,標高126mの尾根上にある。水迫遺跡では,約1万5千年前の石器とともに,竪穴建物跡や炉跡,石器を作った作業場や道の跡などが発見されている。約1万5千年前の生活痕跡がこれほどまとまって見つかった […]

宮ヶ浜には,「長勝院」(ちょうしょういん)という寺に関連する五輪塔と板碑が残っている。五輪塔のある場所には元々,長“松”院という名前の寺があったが,慶長14年(1609年),琉球出兵の際に,島津義弘が息子・家久の戦いの勝 […]

宮ヶ浜の国道226号沿いには,明治から大正にかけて建てられた風格漂う商家群がある。漆喰塗りの壁や段状になった屋根の造りが特徴的で,当時の姿をよく留めている。これらの建物のうち,「丸十金物百貨店店舗」,「丸十金物百貨店蔵」 […]

標高約百mの小牧の山間部,西多羅ヶ迫遺跡では,約2万8千年前に降ったとされる姶良カルデラの火山灰の下から、たくさんの石器(主に狩りの道具類。約3万年前のものと思われる)が出土した。今のところ,日本列島に人が住み始めたのが […]