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火山銀座探検隊

火山地形 衛星写真指宿地方は「火山銀座」と呼ばれるほど,多くの火山地形が残っている。古から知られる温泉も景勝地も,すべて火山の贈り物だ。

池田湖から南東へほぼ真っ直ぐに並ぶ,松ヶ窪,池底,成川,鰻池,山川港は,5~6万年前に形成された火口群。開聞岳と池田湖との間にも,鏡池,水無池などの火口が点在する。さらに,火山学者の松元唯一氏によれば,市域の大半が,約10万年前に噴火した阿多カルデラの中に含まれているという。そこら中,噴火口だらけだ。

地球の息吹を体感できる「火山銀座」。ぜひ探検してほしい。

スポット一覧

直径140m,深さ約14m。鏡池は,約5,700年前の噴火でできた火口に水がたまったもの。鏡池には,こんな伝説がある。 「その昔,誤って池に落ち上がってこない小坊主を助けるため,和尚が霊力で池の水を北の窪地に移すと,底に […]

スヌーピーが空をあおいで寝そべっている姿にも見えるので,別名「スヌーピー山」とも言われる竹山。その山体は,マグマが地表に噴出する一歩手前で急に冷えて固まった火成岩の固まりだ。標高は約200m。その誕生は5~6万年前と推定 […]

竹山の南に浮かぶ俣川洲は,竹山と同様にできた火山の名残だ。海水で削られたトンネル(海食洞)がポッカリと空いており,その大きさは小舟が通り抜けられるほど。江戸時代にはすでに,「俣川洲」と表記されていたようだ。「俣」は川や道 […]

竹山や長﨑鼻は,大隈半島の佐多・内之浦とともにソテツ自生地の北限として知られ,国の天然記念物に指定されている。ソテツ類は,古生代末から中生代,“恐竜の生きた時代”に最も栄えた裸子植物。現世のものは「生きた化石」とも言われ […]

青い空に,紺碧の海へ続く黒い岩礁。指宿を代表する観光地の一つ長崎鼻。約2kmの岬の,海に突き出した奇岩突端付近では,溶岩が流れ出た模様がみてとれる。約10万年前に噴火した阿多カルデラより,さらに古い火山噴火の名残だ。ちな […]

長崎鼻灯台の北側には,竜宮神社が建てられている。祭神は豊玉姫命,海上救護の女神だ。明治44年に書かれた『山川郷土歴史』には,昔から村人が崇敬する神社があったこと,長崎鼻が「竜宮鼻」と呼ばれていたことがわかる。平成23年に […]

伏目海岸の白いビーチは,火山活動を体験できる,日本でもまれなビーチ。海岸にそびえる白い崖は,池田湖が噴火した際に積もった火砕流堆積物だ。この崖が砕けて砂浜をつくっているため,伏目海岸は白っぽい。そして,砂むし温泉があるこ […]

川尻海岸の黒いビーチには,“オリビン”と呼ばれる宝石が眠っている。和名はカンラン石。8月の誕生石でもある。約3700年前,開聞岳の噴火でオリビンを含む岩石が噴出され,長い年月の間に岩石が風化して川尻海岸ができたのだ。他の […]

花瀬から田﨑の海岸にみられる縄上玄武岩は,開聞岳の弥生時代の噴火で沖へどろどろ流れ出たもの。玄武岩はガラスの主成分でもある二酸化ケイ素の含有量が比較的少なく流動性が高いため,地表に流れ出た際に,障害物があるとうねうねと曲 […]

九州最大の湖,池田湖の誕生は約5,700年前。大噴火で地面が陥没してできたカルデラ湖だ。その周囲は約15km。最深部は233mで日本で4番目に深い。湖の底には,今でも湖底火山が静かに眠っている。また,江戸時代にまとめられ […]

池田湖はオオウナギの群棲地としても知られる。オオウナギは,アフリカ大陸東岸から東南アジア,中国大陸南部の広い範囲に生息しており,日本は生息地の北限。サケと同じく回遊魚で,産卵場は北赤道海流州域と推定されている。気性が荒く […]

池田湖の北東2km,標高約200mの山中にある噴気変質帯。熱水と火山ガスの作用によって,安山岩や安山岩質の凝灰岩が,白っぽいカオリンなどの粘土鉱物に変化している。熱を帯びた地面からは,もうもうと煙が立ち上る。麻袋に生卵を […]